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本記事では、図書館システムのバーチャル書架について、仕組みやメリット・デメリット、事例などを解説します。
図書館に足を運ばなくても、インターネットを通じて図書館の書架を検索できるシステムです。実際に本棚に本が並んでいるように表示されているので、図書館にいる気分で利用できます。利用者はどこからでも本を探せる上、開館時間を気にせずに利用できる点が利点です。
蔵書の点検や書架整理など、バーチャル書架は図書館業務の効率化にも役立ちます。特に、蔵書の現状をデジタルで一目で把握できるため、手作業の負担を減らせます。
東京都立図書館では、図書館の資料がWeb上で本棚に並んでいるように見ることができ、バーチャル書架「Digital BookShelf(デジタルブックシェルフ)」を公開しました。図書館内では、利用者用の端末やデジタルサイネージから利用可能です。自宅など図書館の外からでも、パソコンやタブレットなど、インターネット環境のある端末から利用できます。図書館内を歩いて探すよりも、目的の資料を簡単に見つけられます。
東京学芸大学附属図書館では、図書館の書架をWeb上で見られる「学芸大デジタル書架ギャラリー」を公開しています。図書館の資料をデジタル書架から検索し、貸出や予約を行えるデジタル書架です。学芸大デジタル書架ギャラリーは、2020年のLODチャレンジにおいて「教育LOD賞」を、Library of the Year 2023では「エクセレント・サービス賞」を、また「Library of the Year 2023 では「優秀賞」を受賞しています。
ゆすはら雲の上の図書館では、公式ホームページでWeb本棚を公開しています。館内の特集店と連動して、さまざまな分野の本をWeb場でチェックできるバーチャル書架です。表示されている本をクリックすると、本の情報や貸出状況のほか、Amazonの書籍情報も表示できます。
久留米市内の図書館や図書施設の所蔵資料を、インターネットから検索できるWeb書棚を公開しています。一般書や児童書などのカテゴリから、さらにジャンルごとに分かれているので検索しやすいです。探している資料だけでなく、関連する本も見つけやすい仕様になっています。
インターネットやスマホが普及している現代は、バーチャル書架を導入する図書館や図書施設が増えています。利用者はもちろん、運営側の業務効率化にも活躍するので、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょう。
以下のホームページでは、図書館システムについて詳しく解説しています。図書館業務の効率化とサービス向上を目指す図書施設の方は、ぜひ参考にしてください。
図書館の種類によって利用者の求めるサービスや情報の範囲が異なります。例えば、公共図書館では貸出・返却処理の効率化が重要であり、大学図書館では学術的な検索機能やリポジトリ管理が求められます。
適切な図書館システムを選ぶことは、図書館の運営効率化だけでなく、利用者の満足度向上や継続利用につながります。
当サイトでは、図書館の種別ごとに人気システムを調査し、掲載していますので、導入の参考にしてください。