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本記事では、図書館システムのバックアップ体制について詳しく解説します。
図書館システムでは、災害やサイバー攻撃によるデータ消失に備えて、定期的なバックアップが不可欠です。
ここでいうバックアップには、データだけでなくシステム全体の保全も含まれます。万が一データが失われた場合は、バックアップから内容を復元し、システムに不具合が生じた際には、システム全体をバックアップから復旧します。
図書館システムには「クラウド型」と「オンプレミス型」があります。
クラウド型はクラウドサーバーにアクセスする仕組みで、ネットワークを使用してシステムを利用する形態です。クラウド型は、サーバーの設置が不要であり、メンテナンスもベンダーに任せられるため、図書館業務に専念しやすくなります。
オンプレミス型は、自社やデータセンター内のサーバーにシステムを構築して運用する方式であり、複数の図書館との連携が可能です。クラウド型よりコストはかかるものの、拡張性が高く、ベンダーに依存せずに利用できます。
図書館システムのバックアップは、データだけでなく、環境設定やソフトウェアを含めたシステム全体を保護することを目的としています。
これらのデータやシステムは「資産」として扱われており、消失や破損が発生すると業務に大きな支障をきたします。そのため、定期的なシステムバックアップによって、重要な資産を守ることが欠かせません。
バックアップを適切に実施しておけば、システムの安定稼働を維持しやすくなるうえ、データ保護の観点からも、利用者や関係者にとって信頼性の高い運用環境を提供することができます。
図書館システムのバックアップ体制を構築するにあたり、重要なポイントを確認しておくことが求められます。
図書館システムのバックアップでは、対象範囲の確認が重要です。
一例として、「データバックアップ」は作成済みのメールや文書、メモなどの各種データのみをバックアップする方法です。この場合、データのみが復元の対象となります。
図書館システムのように大規模で常時稼働が求められるシステムは、「システムバックアップ」を行わなければ復元が困難になるため、留意が必要です。
オンプレミスまたはクラウドのどちらを選ぶかで方法や手順が異なるため、バックアップの保存先の設定方法も検討する必要があります。
バックアップを取る方法として、システムなどが稼働した状態で行う「オンラインバックアップ」と、すべてのユーザーがログアウトした状態でシステムを停止し、実施する「オフラインバックアップ」が挙げられます。
システムバックアップを行う際は、クラウド型・オンプレミス型のどちらの環境であっても、データ転送用のサーバーが必要になります。すべてのデータやシステム情報を保存するため、十分なストレージ容量を確保しておくことが重要です。
また、費用対効果や導入コストを踏まえたうえで、メインシステムと同等のスペックを持つバックアップ環境を整えることが求められます。
図書館システムは図書館の業務の効率化やサービス提供に活用されるシステムです。災害やサイバー攻撃などの緊急事態に対応するために、システムやデータのバックアップを検討しましょう。
当サイトでは、図書館システムの費用相場やシステム導入の流れについて紹介しています。次のページもぜひ参考にしてください。
図書館の種類によって利用者の求めるサービスや情報の範囲が異なります。例えば、公共図書館では貸出・返却処理の効率化が重要であり、大学図書館では学術的な検索機能やリポジトリ管理が求められます。
適切な図書館システムを選ぶことは、図書館の運営効率化だけでなく、利用者の満足度向上や継続利用につながります。
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